神田和泉屋学園利き酒大会

 神田和泉屋さんというその筋では有名な酒屋さんが神田にあって、和泉屋学園というお酒の学校を開いている。学校と言っても、最初に小一時間程校長のおもしろくてためになる話を聞いて、その後は学習という名目で出てきたお酒と料理を頂くという楽しい会なのだ。

 もう20年以上続いているので卒業生も大勢いて、年に一度同窓会の総会が開催され、総会後は利き酒大会が行われる。僕は一昨年の期なので、去年の総会が初めての機会だったのだが、仕事が終わらずに終了間際の到着だったので参加できなかった。というわけで今年が初めての参戦。

 ルールは、6種類のお酒を2セット用意して、まず片方の6種類に好きな順番で1から6の数字を振る。次に、別のテーブルに移動して、やはり同じように1から6の数字を振る。全部一致すれば失点ゼロ。違ったら、数字の差分が失点になるというルール。1と2を間違えると失点1だけど、1と6を間違えると失点5になっちゃうわけね。

 一回目の結果はこう。実は、この時点でルールがよくわかってなくて、最初に飲んだイロハの順番に1から6の番号を振っちゃてる。まあ大体そんな感じではあったんだけど、順番なんか関係ないだろうと思ってた。

正解 正解 失点 メモ
5 A 上喜元 純米 3 -2
2 B 繁枡 吟醸 2
1 C 開運 吟醸 1
6 D 豊の秋 特選辛口 6 ヒネ
3 E 大雪渓 特別純米 5 -2
4 F 華鳩 純米 4

 恥ずかしいけど、その時のメモも写した。まともに勉強をしたことないので言葉遣いが出鱈目なのはご容赦を。特にヒネというのは一般の使い方とは違う。他に表現のしようがなかったので咄嗟にこう書いてある。「薬」ってのも失礼な書き方だけど、なんとなくクセのある味がするという程度の意味。まあ、自分が後で読んでわかればいいのだ。

 3と5が入れ替わっちゃってるので、それぞれ-2で失点4ということなんだろう。ちなみに、Aの候補にはハも入っていた。Eがハだと思ったので違う方を選んじゃったのだ。今から考えると、迷った2本は近い順番にしとくべきだったのだな。

 予選の結果、12人が決勝に残った。失点0の人が一人だったので、多分失点2と失点4の人までが残ったのだろう。失点3とか5とかはトリッキーな回答をしないと出ないはず。12人の中で、1回戦と決勝戦の合計点で順位が決まる。

 決勝戦の答えはこう。予選より真剣にやったのでメモも少し増えている。でも詳しく書いてる時間はないので、特徴的なことだけ書いて後は味のイメージとして記憶するしかない。評論じゃないので、書いたことが本当にその酒の特徴かというとそうでもないはず。

正解 正解 失点 メモ
4 A 上喜元 純米 4 無臭、難しい
2 B 繁枡 吟醸 2 甘、香、おいしい
3 C 開運 吟醸 3 無臭、糖
5 D 豊の秋 特選辛口 6 -1 薬、×
6 E 大雪渓 特別純米 5 -1 ヒネ、×
1 F 華鳩 純米 1 甘、酸、おいしい

 今度は5番と6番を入れ替えちゃったので失点は2。だけど「おいしい」とか適当ですね。「難しい」ってなんだよ、オレ。「甘」と「糖」の違いは、今となっては思い出せない。「×」はまずいという意味ではなくて好みとは少し違うということ。どの酒も全部おいしいのだ。おいしいから吐き出したりせず全部飲んじゃってるので、決勝の後半とか結構酔っぱらって味がわからなくなってる。まあ、好きな酒は間違えてないってのはいいことだよね。

 結果、驚いたことに優勝でした。いや、ホントにびっくり。以前の優勝者の方もいたり、なにしろ無類の日本酒好きの人が集まってる会なので、文字通りのビギナーズラック。

 ちなみに、1回戦の順番をちゃんと付けたらもっと点数よかったんじゃないかと思って、決勝で付けた順番に付け直して計算してみたけど、やっぱり失点4だった。まあ、そんなもんか。

正解 正解 失点
4 A 上喜元 純米 6 -2
2 B 繁枡 吟醸 2
3 C 開運 吟醸 3
5 D 豊の秋 特選辛口 5
6 E 大雪渓 特別純米 4 -2
1 F 華鳩 純米 1