ホテルの風呂もいいが、うちのもなかなかなのだ

 仕事で一週間ほど京都に来ていて、昨日までは駅ビルのグランヴィアに泊まっていた。このホテルは周辺のホテルに比べると料金が倍以上するだけあって贅沢な造りだ。特に風呂がよくて、ホテルにありがちな一体型のユニットバスではなく、ちゃんと洗い場がついている。1616 サイズとまあ普通のスペースだが、それが浴槽と洗い場に当てられていて、その外側に洗面所とトイレがある。浴室と洗面所の仕切りはガラスで開放的。シャワーも TOTO 製と思われる洒落たやつが付いている。

 ホテルの風呂と言えば、幕張のザ・マンハッタンがいい。円形の外壁に沿って配置された台形の部屋は、長方形のベッドルームを切り取った残りの三角形の部分がバスルームに割り当てられている。その底辺にあたる窓際にバスタブが配置されて、外は全面ガラス張り。窓の向こうには海が一望できて、ここで入る朝風呂は格別。

 そういえば、去年リフォームをお願いしたミサワホームイングがパンフレットにうちの風呂の写真を載せたいと言ってきて、先月くらいに配っていたホームイングプレスという冊子にそれが載っている。なんでもサニタリー特集ということで、春にいろいろ撮っていった中でバスルームのものだけが使われている。例えば、こんな感じの写真だ。

 窓際のバスタブはマンハッタンを真似ようとしている。残念ながら練馬で海は望めないで代わりに星でもと思ったが、東京では身を乗り出して目を凝らさなければ星は見えない。窓は北側なので月は無理。それでも開放感はずいぶんとある。出窓は INAX 製の浴槽と一体型のもの。他のメーカーだと浴槽と出窓に段差ができてしまって連続感がない。浴室全体が広くなったように感じられるので、1.25坪の浴室が1.5坪に見える。さらに、奥の壁の大部分がガラスなので、一見すると倍の3坪分が浴室に見える。

 実は出窓の窓部分は TOTO の一枚ガラスの窓を付けられると理想的かと思っていたのだが、実際に使ってみるとそうでもなかったかもしれない。入浴中は、ガラス窓はどうしても曇ってしまう。そうすると全面が一枚のガラスだとしても全体が曇ってしまうわけで、結局は開口部が大きい方の勝ちだと思う。ショールームや写真だではわからないものだ。

 出窓ではなくテラス窓にするという手もある。カタログなどを見ると確かに魅力的な選択だが、現実に入浴中に外に出ようと思うことは極めて少ないだろう。バスタブは奥に配置するしかなくなるので、せっかくの開放感が薄れてしまう。よっぽど広い庭に面しているとかでなければ窓際に設置した方がいいんじゃないかと思う。